アート書の世界を見てきたよ!神戸元町/みなせ画廊/おはか広場
こんにちは。
おはか広場スタッフブログです。
暑くなりましたね。梅雨が明けて一気に真夏がやってきました。
最近の夏の暑さは尋常ではなく、殺人的な暑さだと言われています。
夏を楽しむというより、夏をどうやり過ごすか、
多くの人が、夏に対して、そんなつまらない思いを持つようになってしまったそうです。なんかさみしいですね。
ところで、最近、バタバタと忙しさにかまけて、ブログの更新をサボっていました。
書きたくない訳ではなく、書く内容がない訳でもなく、
書きたいことは山ほどありまして、取材した内容や情報はありすぎるくらいある状況でして。
だったらなぜ書かないの?と言われれば、それまでなんですが。
みなさんも子供の頃、夏休みの計画を立てて、夏休みの目標をたくさん掲げたことはありませんか?
例えば、クロールで泳げるようになること、宿題は7月中に終わらせてしまおうと誓ったこと、毎日親の手伝いを最低1回はするんだと約束したこと。他にもいろんな目標を立てて意気込んでいました。
夏休み前半は、そんな熱い思いを胸に、目を輝かせていましたよね。
でも、大半はもうこの時点で、目標はすでに達成しているかのような気持ちになって、夏休み後半には、宿題に追われ母親にさんざん怒られたことを、みなさんも覚えておられるでしょうか?
気持ちの高ぶりは、達成感とよく似ていまして、やる前からもうやった気になってしまうのです。
そう、まさにそんな気持ちです。
つまり、ブログを書いたつもり、完成したつもり、達成感たっぷりな気持ちだったのです。
すでに自分の中で、完結していたのです。
なんと!訳のわからないこじ付けた言い訳。
そんな卑怯な言い訳を言いながら、子供の夏休みの目標を紙に書いて、壁に大きく貼りつけ、目標達成!と子供の前で威張る自分が少し情けなく感じています・・・
さて、
先日、いつもお世話になっているご寺院の奥様がやっておられる『アート書』の展示会が、神戸元町の『老舗みなせ本舗 みなせ画廊』にて開催され、おはか広場スタッフが早速行って参りました。
『アート書の世界』中西賀子とその仲間たち展 パートⅡということで、展示会は今回が2回目、私はパートⅠに引き続き拝見させていただきました。
今回のアート書は、令和の新しい年に因んだ『新しい明日へ・・・』をテーマに、アート書の新しい世界を迷いながらも探求し続け、個々の個性を思い存分発揮して、楽しくそして愉快に作品を作られているとお聞きいたしました。
展示された作品はどれも、前回より斬新な作品が多く、まさに個性に満ちた新しいアートが感じられました。
あらためて驚いてしまうことが、どれも一貫して、すべてが文字なんですよね。つい形やインパクトを見てしまいがちなのですが、基本は、『書』なんです。
小さな文字から大きな文字、太く力強い文字から細く流れるような文字、文字で絵を描かれたものまで、あらゆるものが遊字アートとして描かれた『書』がそこにあるのです。
今回も、会場には多くの方々が訪れていました。アート書好きな方達なのか、書かれた先生方のお話を熱心に聞いておられました。子供たちも、一風変わったアート書に興味津々の様子です。
そして、会場の一番奥では、
特に大きな文字で書かれた、真っ黒な壁一面が目に飛び込んできました。それは、大きな黒板に、筆でダイナミックに描かれた一枚づつ合わさってできた八枚のアート書でした。
お聞きしたところ、それは、それぞれに書かれた8人の作品で、1枚の書をお一人で担当し、それが合わさって完成した作品だそうです。壮大で且つ楽しくワクワクする作品ですよね。もちろん、書かれた言葉も文字も違いますし、書かれる方の感情や思いもそれぞれで、みなさんの情熱があふれる作品でした。
ほんとすごいですよね。
まるで、広くて暗い宇宙空間の中で、人間の感情と意思が『文字』という形に変化し、その文字は、小さな光となって見えない先の世界を照らしています。そこには、力強く生きていこうとする人間の生命力を感じました。
今回、たくさんのアート書作品を拝見させていただいて、
私自身たいへん元気をいただいて帰ってきました。
今、日本の国は新しい元号『令和』と共に、未来に向けて新しい時代へと歩もうとしています。ただ、個人の所感ですが、人も街も社会も経済もなんとなく元気がないように思っています。確かに、来年には東京オリンピックが開催され、2025年には、大阪万博も開催予定と元気になるようなお話がたくさんあるのですが、どこか、よそのお話、自分達には関係ないこと、そのように感じておられる人も私だけじゃなく多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今は、新しい明日へ向かって個人個人が力を発揮する時代となりました。
オリジナリティの時代です。
個人が考えるもの。個人が作るもの。個人が魅せるもの。個人のオリジナリティが経済を動かしつつあり、個人ががんばる時代です。
アート書を描かれるみなさんは、もう既に、個性を大事にしオリジナリティを追求され、独創的な感覚と何者にも縛られない自由な発想と自由な精神で作品を作り上げておられます。
それは、私にとってすごく勉強になることであり、とても元気もらえ、勇気づけられることでした。
帰り際、
奥様の描かれた『水草』を見て、
細くて頼りないものでも、長く伸び続けていけば、きっとそこに『草』が生えてくる。光が見てくる。
自分を信じて、自分の力を信じて。
それこそが、オリジナリティであり、新しい明日への道なのかな。
そんなことを感じました。
ほんとうに楽しい一日でした。
ありがとうございました。
そして、みなさまお疲れさまでした。
またの機会を楽しみにしています。