長命寺の落語会「鹿の子長命寺寄席」/ 神戸市北区 / 長命寺
- 『笑いは副作用のない媚薬
笑って元気になりましょう!』
第13回 鹿の子長命寄席が開催されました。
神戸市北区鹿の子台にございます長命寺では、毎年、寄席が開かれており、落語会が開催されています。
今回で、13回目となる『鹿の子長命寄席』に行って参りました!
天候は雨にも関わらず、たくさんの方々がお越しになっていました。
隣に座られた老夫婦にお話をお聞きしましたら、毎年行われる『落語』をそれはもう楽しみにしておられるそうで、「私が落語がお好きなんですか?」と聞くと「このお寺で観る落語が好きなんです。みんなにも合えますし、みんなとっても楽しそうでしょ!」と笑顔で話してくれました。
今年の桂歌之助さんは熱い!
毎年、長命寺では、『桂 歌之助さん』が必ず出演されているそうです。その他の出演は、歌之助さんと『桂 染吉さん』の落語で楽しみました。
桂 歌之助さん
演目は、「桃太郎」と「地獄八景亡者戯」の二席。
桂 染吉さん
演目は、「時うどん」の一席。
の三席が開催されました。
昨年も参加させてもらい、大笑いをしたのを覚えていますが、
今年は昨年以上に熱演!熱演!熱演!
落語家さんのエネルギーだけでなく、会場のエネルギーも違いました。会場はもう爆笑の渦!私もお腹がちぎれそうなくらい笑いました!
寄席は開催できなくなっていた?
ところで、この『鹿の子長命寄席』。
実は昔、鹿の子台という地区の自治会が主催で行われていたらしいのですが、時代と共に開催自体が危ぶまれ、もう止めてしまおうという動きが進んでいたらしいんです。
ところが、開催を熱望される方々の熱いお声が、なぜかお寺、この長命寺に多く寄せられ、それなら長命寺で寄席を引継ぎやろうじゃないか!とご住職さま初めお檀家さんや関係者の方々の尽力で、また続けることができたそうです。
続けることは、決して簡単なことではなく、楽ではありません。
私たちも、いろんなところで、お寺さんの行事やイベントに参加させてもらい、よくこんなお話を耳にします。
行事は、お寺の宣伝のために、欲のためにやっているんだろう。
とそんなことを言う人がいます。
でも、決してそうでもないことがわかります。
お寺さんやお檀家さんに、突っ込んでお話をお聞きすると、やはり、イベントや行事ごとには、経費も時間も労力もかかります。いろんな人たちが、自分たちの時間を犠牲にして動いてくれています。
また、おもてなしのサービスにしても、やって当たり前、やらないと文句を言われる。損はあっても得はないことが多いそうです。また、決して儲かることもないんですよ、とお話をお聞きします。
長命寺にいたってもそうです。
決して楽なことではありません。
ご住職さまに昨年お聞きしたことがあります。
「何度もやめよう、やめようと思いながらここまできています。」
ご住職さまは、続けて、
「地域のみなさまの笑顔や楽しみにしておられる方々、コミュニティとして元気にご参加される方々の笑顔を見たいだけ、それだけ、ただそれだけです。」
最初は、お客様もそれほど多くなかったそうですが、
年々、口コミで広まっていき、お檀家さんや地域の方々以外でも、お客様が増え、
今では、遠方からの方々がたくさんお見えになってくれているそうです。
笑顔と元気をもらいました!
終焉のあと、
鳴り響く三味線の音色で、余韻を楽しんでおられるのか、なかなか席を立とうとしないみなさまのお顔を見ていると、
本当にみなさんいい笑顔で、とても幸せそうなお顔をしていました。
ご住職さまにお声を掛ける人たちを見ていると、
「元気をもらいました!」
「ありがとうございます!」
「また、明日からがんばれます!」
そんな言葉が聞こえてきました。
『落語』は、いや『笑い』は、
『笑いは副作用のない妙薬、笑って元気になる』
そんな意味、そんな風に言われます。
まさしく、この長命寺さんの『鹿の子長命寄席』は
笑って元気になりましょう!
を現実に実行されておられます。
とても素敵で、すばらしいことだと思いました。
また、来年も楽しみにしています。
ありがとうございました。
そして、ご来場のみなさまも、足元の悪い中、ご苦労様でした。
また、来年お会いしましょう!
最後に、桂 歌之助さんからのお知らせがありました。
神戸市兵庫区の新開地商店街で建設が進んでいる上方落語協会の定席「神戸新開地・喜楽館」が、まもなくオープンされるそうです。
大阪市の「天満天神繁昌亭」に次いで2カ所目らしく、
また神戸でも、元気がもらえる楽しい場所がひとつ増えたようです。
心待ちにしている方々も多いのではないでしょうか。
神戸新開地・喜楽館
ホームページはこちら ⇒ 神戸新開地・喜楽館
長命寺でのご供養について
詳しくはこちらをご覧下さい ⇒ 長命寺Webサイト