春の彼岸について | 素敵な言葉・・・
こんにちは。
だんだんと寒さが和らいで参りましたね。
少しづつですが、木々や花々たちが春を感じて、ざわめき始めているように思います。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
春は、生活の上でも、新しく出発や進級、再スタートなど、
新たな始まりでもあります。
人も動物たちも、植物も、みんな春を今か今かと、
ちょっぴり不安で、でもワクワクと楽しみに待っています。
待ち遠しいですね!
さて、
3月になると、春のお彼岸がやって参ります。
お彼岸といえば、お墓参りをされる方々が多いですね。
ところで、いつからお彼岸なのかおわかりでしょうか?
お彼岸には春彼岸と秋彼岸があります。
春のお彼岸ですから、今年は春分の日(3月21日)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
<今年2018年の春彼岸>
3月18日(日) 彼岸の入り
3月21日(水) 彼岸の中日(春分の日)
3月24日(土) 彼岸の明け
実は、お彼岸に墓参りをするのは日本独特の風習だそうです。
仏教国であるインドやその他の国では見られないらしく、「彼岸」とは仏教の教えですが、「お彼岸」は日本でのみ行われていて、正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」と言います。
そして、彼岸の意味はと言いますと
春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。
仏教の伝来前より『神道』と言って、万物に神様が宿るという考えが日本にはあり(八百万の神)、太陽も神様として崇められていたことから、そこに仏教の西方浄土の教えが伝わったことで、最も真西へ沈む太陽は西方浄土、極楽浄土と結び付けられてきました。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸(しがん)」といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、極楽浄土(彼岸)とこの世(此岸)がほぼ一直線にもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
よって、
「この世と極楽浄土が一番近くなる日」
「願いがもっとも通じやすくなる日」
だと考えられています。
だからこそ、お彼岸は、
先祖を供養し、お墓参りに行くことは、ご先祖さまや故人さまと思いが最も通じる日だと言えますね。
みなさまもご先祖様、大切な方のご供養を、どんな形でもいいと思いますので、大切にしていただきたいと思います。
お墓のある方は、
お墓参りでご先祖さまとたくさんお話しをして楽しんでくださいね。
お墓をお持ちでない方でも、お仏壇やその他どこででもご供養ができます。
今、私たちが生きているのは、ご先祖さまやお世話になった人たちのおかげ、
いろんな人たちに感謝して
今を一生懸命に生きる
今を大切に生きる
「今を生きる」ことだと思います。
私たちには、さまざまな出来事が起き、人によってさまざまなことがあります。
しかし、
「嘆かず、今を生きる」
それが、私たちに大切なこと
そして、ご先祖さまにとっても喜ばしい大切なご供養になるのではないでしょうか?
お寺さんに飾られた素敵な言葉があります。
咲くも無心
散るも無心
花は嘆かず
今を生きる
とてもチカラになり
この言葉が、不思議と身に染みてきます。
それでは、みなさま
今日も素敵な一日をお過ごしください。
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